2021/10/08 12:35

最近、ギフトにアーティフィシャルフラワー(造花)が選ばれている理由とは? 


大切な人や日ごろお世話になっている方に、お花を贈る機会って意外とありますよね。 誕生日、結婚記念日、入学式、昇進祝い、開店祝い、還暦などのおめでたいシーンもあれ ば、入院されたときのお見舞いやお悔みなど、どんなときでもお花は心を伝えてくれる頼もしい存在です。 でも、だからこそ悩みます。どんな花を贈れば喜んでもらえるのだろう? 好きな色って何だろう? この花はTPOに合っているの? など、迷いは深まるばかりです。 最近、花贈りのシーンでたびたび耳にするのが、生花もいいけれど、アーティフィシャルフラワー(造花)も喜ばれる場面が増えているみたい、というもの。生花とアーティフィシャルフラワー(造花)。それぞれの魅力を探ってみましょう。



「花贈り=生花」という固定観念からの解放? 


生花とは、文字通り、生きている花です。花屋さんの店頭などで、水に入って売られている状態の花です。生きているからこそ、水が必要ですし、つぼみから徐々に花が開き、満 開になり、次第に枯れていきます。絶えず、変化する様子を愛でることが、生花の醍醐味のひとつでもあります。 楽しめる期間を「花もち」と言ったりしますが、だいたい5日~1週間程度。花の種類や季節、置き場所などによって、楽しめる期間は異なります。 みずみずしい色鮮やかな花は美しく、香りのする花もあり、眺めていると癒やされたり、 励まされたりします。お花ってやっぱりいいなーと誰もが思う瞬間ですよね。でも、忙しいんですよね、毎日。気づいたら萎れていたり、カラカラになっていたり。そんな経験ありませんか。 生花は生きているから、どうやら日々のお世話が必要になるみたい。水を替えてあげたり、 水が吸いやすくなるよう茎を切ったり。お花に触れてお世話をする時間にも癒やされる ~!という人もいて、それも事実。だけど、そのお世話が負担になる、というのも事実。 生活スタイルによって、同じ行為が癒やしにもなれば、負担にもなるのが、現代なんですね、きっと。ならば、花のギフトも生花にこだわらず、もっと自由に、もらった人が喜べ る花をと考える人が増えていて、アーティフィシャルフラワー(造花)の人気が最近とくに高まっているようなのです。



アーティフィシャルフラワー(造花)を贈るメリットとは? 


もしかしたら、造花という言葉のほうが、耳なじみのある方も多いかもしれませんね。言葉からわかるように、生花に模して作られた花です。生花より一段下に見られていた時代もあったみたいですが、それも昔の話です。 現在では一見すると、生花なの?と見まがうほど素晴らしく精巧にできています。アーティフィシャルフラワーという言葉で呼ばれ始めたのもうなずけるクオリティの高さ。作り手のもの作りへの情熱を感じられずにはいられません。 アーティフィシャルフラワーは作られた花ですから、生花に必要だったお手入れがすべて 不要になります。その上、枯れないから長く楽しめるんです。 忙しくて花のお世話ができない方にはまさにぴったりのお花ではないでしょうか。忙しく働いていて、殺風景なマンションに帰宅するよりは、アーティフィシャルフラワーの飾られた部屋に帰宅するほうがいいですよね。 単身赴任中の方に家族から「いつもありがとう!」という言葉を添えて贈られたら、どうですか? 励みになって明日からもっと頑張ろうと思えるはず。もらう側に負担をかけず、 花を贈れるのが、アーティフィシャルフラワーの最大のメリットと言えそうです。



アーティフィシャルフラワー(造花)が喜ばれるシーンは広がっています 


忙しい方だけではなく、高齢の方にもアーティフィシャルフラワーは喜ばれているみたいです。花は飾っていたいけれど、加齢とともに花をお世話するのが、負担になってきて、 重宝していますという声を伺ったことも。ちょっとした不注意で花瓶を倒すと、花瓶が割 れてケガをするかもしれないし、お水がこぼれて後始末が大変なんてことも。生花を飾り慣れていた方が、アーティフィシャルフラワーの魅力に目覚め、積極的に暮らしに取り入れ始めています。 ほかにもペット、とくに猫を飼っている方も生花を飾れないと、嘆かれていますね。家中 を動きまわる猫は、花をかじったりするし、花瓶を倒すかもしれないので、難しいそう。 アーティフィシャルフラワーは、そんな心配も解消してくれそうです。 花贈りのシーンに戻ると、入院されたのでお見舞いの花を贈りたいけれど、生花はNGな んていう病院もあるほど。花によっては小さな虫がわいてくることもあるようで、他の入院患者さんのご迷惑になるというのが理由みたいです。 さらには、温暖化の影響で、お墓参りのお花にも変化が出ている様子。生花だと、強い日差しによって枯れたり、腐ったりして、大変みたいなんですね。そこで、アーティフィシ ャルフラワーを取り入れる地域も年々増えているようです。

 生花とアーティフィシャル(造花)。上手に使い分けて、花のある暮らしをもっともっと楽しみたいですね。